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モレックスのエンジニアの声:過去の知識を2022年に活かす方法

組織がどのぐらい優れているかは、そこで働く人々によって決まります。エンジニアは、人々の暮らしを変える明日のイノベーションを推進するために働きます。最先端機能を現実のものにすべくテクノロジーを前進させています。これこそが技術系企業の力の源泉です。接続などの電気部品の設計と開発に伴う複雑さは増すばかりです。エンジニアは膨大なストレスにさらされていますが、たいてい難局を乗り越えます。

相互接続分野における継続的な進歩を確実に推進するために、モレックスは、組織のあらゆるレベルでエンジニアリングの能力と専門知識を常に強化しています。

モレックスには、スキルの構築とチャンスの増大を信じています。エンジニアはしばしばキャリアをインターンとしてスタートし、卒業後にモレックスに入社することでキャリアを追求します。キャリアを積み重ねるにつれ、様々な専門分野の経験豊かな専門家になります。通常、新しい製品の設計や新規プロセスの開発には障害がありますが、エンジニアは問題解決のマインドセットで課題にアプローチする訓練を受けることで、その障害をより容易に克服して結果を出せるようになります。さらに大切なことに、モレックスのエンジニアは、互いにまた顧客との協力することで、それぞれの経験や視点を組み合わせて活用することを奨励されます。その結果として、しばしば未来のニーズに対処できるようにチューニングした技術開発の道が開かれます。

最前線の現場から:変革を実現するための課題の克服

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リカルド・アルベス・ゴンザレスは、イリノイ州立大学シカゴ校を卒業し、消費者向け・商業向けソリューション事業部でプロジェクトエンジニアとしてパワー用コネクターを設計しています。

モレックスのエンジニアにとって、そのことは具体的にどのような形を取るのでしょうか? 現場の声を聞きました。熱意あふれるエンジニアの現場の声を聞くことができました。彼らは2021年に何を学び、その学びはどのような2022年の指針になっているのでしょうか? エンジニアの話は、さまざまな役割や業界の重点分野、地域的な場所から生まれています。しかし誰もが強調しているのは、モレックスのエンジニアは単に商品を構築するのではなく、多数の重要な業界でイノベーションを前進させるつながりを創出するこということです。

昨年は、世界中の多くの人々にとって困難な一年でした。しかし、モレックスのプロジェクト担当エンジニアのリカルド・アルべレス・ゴンザレスは、この困難を、変革のための体力づくりの機会と捉えました。しばしば、優れたコミュニケーションは学びと問題解決で重要な役割を果たします。2021年、リカルドはそのことを直接体験しました。彼および彼のチームは、極めて限られた時間内に新しいコネクターを設計しなければなりませんでした。

リカルドは、「同僚や上司とのブレインストーミングセッションを数回行いましたが、少ない日数で設計案を作成して顧客に提案することができました」と話しています。

コロナ禍そして時差も存在するなかでは、従来どおりのコミュニケーションの維持は難しくとも、日常の情報や知識のやりとりを止めないように努めることで大きな結果も実現できる、ということを学びました。「受注しました」とリカルドは述べています。「製作と納期も非常いタイトだっただのですが、世界各地のプラントに関わってもらうことですぐに部品の試作することができました。」

昨年のパワー用コネクター関連業務で学んだことをまとめて、リカルドは「謙虚に協力を求めて知識の共有に加わることは、学びに役立ちます」と語っています。

金型プロセス担当エンジニアのエリン・マーフィーは、エンジニアリングの進歩では、経験から学び、学んだことを共有することがきわめて重要と考えています。エリンと彼女のチームは数日間かけて、プロダクトエンジニア向けに、ハウジングやオーバーモールドといった、コネクターやその他コンポーネントのプラスチック部分の開発で使用する材料およびプロセスに関するアドバイスをしました。プロセスには、概念実証作業のシミュレーションと共に、製造可能性のための設計(DMF)を最適化するための分析も含まれます。

2021年、改善の余地があるtことに気付いたエリンのチームは、DMFの取り組みをグローバルに再考するために各自の知識を持ち寄りました。

目標は、すべてのプロセスおよび情報を1か所にまとめることで、モレックスの他のエンジニアとの知識共有をずっと容易に行えるようにすることです。そのメリットは絶大です。例えば、過去の分析で集められた知識全部にエンジニア各自の側から簡単にアクセスすることができれば、アプリケーションや環境条件その他、各種条件下での素材やプロセスの適/不適合に関して、事実に基づいた詳細情報が得られ、これによって設計時間を短縮できる可能性があります。

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エリン・マーフィーはウィスコンシン州立大学スタウト校を卒業し、カッパーソリューションズグループで形成プロセスエンジニアとして勤務しています。

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アレックス・ヘイザーは、イリノイ州立大学アーバナシャンペン校を卒業し、業界標準シニア設計エンジニアとして勤務しています。

アレックス・ヘイザーが業界標準シニアエンジニアとして働き始めた際に気づいた課題の一つが、お互いのコミュニケーションとニーズを理解するためのソフトスキルの必要性でした。入社して8年経った今では、周囲の人の関心事が何であるかを理解して対応することができるように、適切な質問をすること等、確かなコミュニケーションスキルを一通り会得しています。このような経験がやはり、次世代データ・センターシステム向けのモレックス製品に関する業界規格について文章を書くといった、会社の変革を推進するために意義ある貢献を果たせるという、彼女自身としても特にやりがいを感じられる仕事にもつながっているのです。

メカニカルエンジニアのデビッド・サイアスは、モレックスの消費者向け・商業向けソリューション部でグループマネジャーを務めています。

デビッドは「新たにグループマネージャーとしての役を担うことは、皆で仲良くしたいために衝突を避けがちな性格の私にとって、一つの挑戦でした」と話しています。限界に挑み逆境に立ち向かう経験をしたことで、問題解決のために計算した上でリスクを取ることや「良い衝突」に関わることに対する彼の価値観も変わりました。2021年の多数の課題のうちの一つであった、サプライチェーンの問題については、早い段階から行動を開始し仕入先を追加して2社とすることで彼のグループの変革を促進することを、2022年の目標としています。

経験を2022年の機会に活かす

学んだ教訓を2022年に活かそうと考えているのは、デビッドだけではありません。実際、テクノロジーは常に進化しているのですから、変革とはエンジニアの仕事の一部にすぎません。エリンが言うとおり、私たちは「プロセスについて新しいことを毎日学んで」います。

学んだことを次のプロジェクトや問題解決に応用するのはエリンの仕事の一つで、例えば変化する市場の要望に合わせて新規の設計要件に関する課題を解決することも彼女の仕事です。例えば2022年、エリンは製品の小型化傾向は今後も継続し、設計のスペース要件がさらに厳しくなると予測しました。そして、

「小さくなる一方のフットプリントに合わせた製品では、機能や許容限界値が制限されるようになります。これは、現在の成形プロセスの変更や新たな金型の開発が必要になることを意味します。私たちは常に、新たな手段を開発し続けています」と話してくれました。

また、常に変化するテクノロジー業界においてエンジニア個人としての能力も日々試されているとも。知識や専門技術を互いに共有すること、これは成功のカギでもありますが、その重要性が2022年にはもっと増してくるのでしょう。

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メカニカルエンジニアのデビッド・サイアスは、イリノイ州立大学アーバナシャンペン校を卒業し、モレックスの消費者向け・商業向けソリューション部でグループマネジャーを務めています。 

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サルタク・シュクラはミシガン州立大学を卒業し、最近カリフォルニア州フリーモントに移動して、セールスエンジニアとしてのキャリアの新しいステップを踏み出しました。

電気自動車業界を担当するセールスエンジニアの彼は、モレックスのチームやお客様と共に働く機会を楽しんでいる様子で、「画期的な設計の製品向けの接続ソリューションをお届けすることには、重大な責任を感じますが、満足度も高い仕事ですね」と話しています。

また、「モレックスのセールスエンジニアは、達成感を実感できる仕事です。モレックスのイノベーションがどのように顧客の製品設計に活かされているのかを、そして最終的なアプリケーションにどれだけのインパクトを与えるのかを、直に見ることができるのですから」と話しています。

医療機器や自動運転、5G、スマートビルディングをはじめとする様々な製品で、技術開発が加速するなか、ビジネスチャンスはあらゆるところに存在しています。2022年はもうひとつの先端業界である電気自動車業界においても、モレックスの接続製品ポートフォリオやエンジニアリング技術で顧客の力になることができるだろうと彼は期待しています。そして「年々、電動化へ舵を切ると発表するメーカーが増え、電動車の量産が次々と開始しています。この業界には莫大な成長のポテンシャルと、業界の状況を一変させるような新たなイノベーションが生まれる機会があると思っています。未来はやはり電動化ですからね」と話しています。

また、コロナ禍を経験したことで、顧客と、より効果的なコミュニケーションを取れるようになったとも考えているようで、次のようにも語ってくれました。「元のように直接会って話をすることができる方が、メリットが大きいことは間違いないのですが、リモートの場合は顧客と柔軟にやりとりできることで、顧客個別の要望をしっかりと聞いて対応できるという利点も感じることができました」

例えば、リモートでのコミュニケーションでは、顧客からの問い合わせに即座に回答することができます。「顧客とオンラインでミーティングをする場合は、世界のどこからでもクリックひとつで参加できますし、顧客から求められれば、その場で技術的なプレゼンを追加的に提供することができます。質問されてから返信するまでのタイムラグがありません。そうすることで潜在的な問題も簡単に抑えることができます。業務スピードが上がりますし、顧客にもスムーズなやりとりを実感してもらうことができます」と話してくれました。

エンジニアリングの専門知識で未来を切り拓く

絶え間なく変化する個々の顧客のニーズに応える、次世代の接続ソリューションを実現に導くのは、モレックスのエンジニアたちです。進化の道程には避けられない障壁もありますが、私たちの進化を阻むものではありません。実際の経験を介した変革と、モレックス社内そしてモレックスと顧客との間での協働の両方は、問題解決と画期的製品の開発に理想的なマインドセットをもたらすでしょう。様々な課題は、エンジニアリングの取り組みを減速させるものではなく、逆にその取り組みを力強いものにするのです。