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アクティブ電気ケーブルソリューション

最大速度112G PAM-4の次世代データ・センター設計をサポートするアクティブ電気ケーブル(AEC)は、銅線ケーブルのリーチを最大7.0mまで拡張し、コストを削減し、優れたシグナルインテグリティと熱管理を実現します。モレックスのAECソリューションの詳細をご覧ください。
データ・レート ワイヤーAWG リタイマー
最大800Gbps 28 - 34 複数のチップパートナー・オプションを利用可能

特徴と利点


データ・センターの速度要件は急速に進化しており、消費者の期待度の高まりを反映して下りデータ・レートは20~112Gbpsが一般的となり、現在は224Gbpsに向かっています。データ・センターはこれらのニーズを満たすためにテクノロジーとアーキテクチャを継続的にアップデートすることを求められており、中でもケーブル機能は重要なコンポーネントの一つです。データ・レートの上昇に伴い、信号損失や熱管理などへの対応はより重要かつ困難な課題となっています。

AECは、最大7.0メートルの長さにわたって信号を再生成し、ノイズを除去する機能があります。これにより、直接接続ケーブル(DAC)の設置可能範囲を超えて銅線ケーブルの長さを延長することができ、優れた性能とコスト削減を確保しながら、設計の柔軟性を向上させます。AECは、従来のDACと光ソリューションのギャップを埋め、長期で役立つ設置に寄与し、コスト効率の高いデータ・センターのアップグレードを可能にします。

モレックスのAECは、次世代のデジタル伝送速度の設計の柔軟性を最適化し、他の光ケーブルよりも低コストで高速性能を提供しながら、お客様のニーズに合わせたさまざまなリタイマーオプションを提供しています。より小径の34~28AWGのケーブルにより、ケーブルバンドルサイズを縮小してルーティングの課題を緩和しながら、エアフローを改善することで温度管理の達成を支援します。モレックスのAECは、最大112 Gbps PAM-4のデータ・レートにより、ラック内またはラック間の低損失で高コスト効率の接続を提供します。

高性能ケーブルのリーチをコスト効率良く拡張

AECは、ケーブルアセンブリー内のリタイマーにより損失とタイミングをリセットし(信号を再生成してノイズを除去)、従来のパッシブDACよりも長距離の伝送後の優れたシグナルインテグリティを提供します。AECは、大型のケーブルバンドルに代わる低損失・高速性能の代替品として、高価なアクティブ光ケーブル(AOC)の必要性を排除し、コスト管理を支援します。

ASICとI/Oの間の設計の柔軟性が向上

モレックスが採用するAEC設計は、さまざまなPHY/リタイマー集積回路をAECケーブルアセンブリー内で使用することができます。この結果、お客様のアプリケーションに最適なリタイマーの選定が可能となり、設計業務が簡素化され、サプライチェーンの信頼性が強化されます。5.0mから7.0mの長いASIC間ケーブル距離をサポートすることで、AECは複数のベンダーのTOR(トップオブラック)スイッチとサーバーソリューションを、同じラック内または異なるラック間で接続可能にします。 

ケーブルバンドルの最適化により、ルーティングが容易になり、温度管理も向上

AECによる損失とタイミングのリセット機能により、ケーブルバンドルサイズの縮小と信号伝送効率の向上がもたらされ、ケーブル配線を34~28AWGまで小径化します。これにより、より高重量のDAC代替品と比較してケーブル管理が改善され、エアフローの強化と発熱の抑制が可能になります。軽量で曲げ半径も小さくなるため、ルーティングが容易になります。


長距離の銅導体接続により柔軟なシステム アーキテクチャを実現
AECは、アプリケーション速度に応じて、銅線ケーブルのリーチを最大7.0mまで拡張できます。

次世代の高速性能を実現
OSFP、OSFP-XD、QSFP-DD、およびQSFP相互接続機能を備えたAECは、56G、112G、224G PAM-4およびそれ以上の速度(ポート容量100~1,600Gbps)に対応し、コスト効率の高い低損失稼働を実現します。

複数の接続オプションの提供により設計の柔軟性を向上
設計オプションには、4レーンQSFP、8レーンOSFPおよびQSFP-DD、16レーンOSFP-XD 56G、112G、および224G PAM-4があります。

縮小したケーブルバンドルサイズで、温度管理を強化してケーブルルーティングを容易にします
34~28AWGのケーブルにより、より小さなケーブルバンドルサイズが可能になり、エアフローを改善して温度管理を支援しながら、小さな曲げ半径によりルーティングが容易になります。

高性能データ転送のための優れたシグナルインテグリティを提供
AEC は、アプリケーションに応じて、前方誤り訂正技術(FEC)の採用による1E-12未満のビットエラーレート(BER)を提供します。

アクティブ光ケーブル(AOC)に代わるコスト効率の高い代替技術
AECは、光ケーブルの設置にかかる追加コストなしで、長い配線距離にわたる高速性能を実現します。  

ダウンタイムを削減し、設置とメンテナンスを合理化
ホットスワップ可能なAECは、メンテナンス作業の簡素化をサポートします。 

ポッドキャスト:


アクティブ電気ケーブル: 次世代のプラグアンドプレイ接続性

コネクター技術の専門家として知られるデイヴィッド・パイクが、シグナルインテグリティや熱管理などの一般的な問題に対処しながらコスト効率の高いデータ・センターのアップグレードを可能にする方法など、AECの特徴、利点、可能性について語ります。

AECとDACのソリューションの比較: 対照比較

AECが高密度アプリケーションをどのようにサポートしているか、また従来のDACや光ケーブル製品と比較して有効なソリューションとなっている理由をご覧ください。AECとDACを、各アプリケーションの強みを活かす設計でどのように併用できるかをご覧ください。

ケーブルラックアーキテクチャの最大化

ラックアーキテクチャ設計においては、速度、容量、柔軟性が主な懸念事項となります。AECには、システムアーキテクチャを最適化するカギがあり、データ・センターがエネルギー消費を削減し、熱管理を確保しながら、費用対効果の高い方法でキャパシティを増やすことができます。

産業別アプリケーション


クラウドのインフラ
エッジコンピューティングのインフラ
エンタープライズのインフラ

ルーター
スイッチ

ブレードサーバー
携帯電話インフラ
セントラルオフィス設備
マルチプラットフォーム サービスシステム(DSL、ケーブルデータ)

この製品のアプリケーションはこれに限定されるものではありません。一般的な使用例の一部を紹介しています。

よくある質問


リニアアンプではなくリタイマーを使う理由は?
リニアアンプはコスト面では有利ですが、リタイマーのようにノイズの除去やシグナルの再調整はできません。さらに、リニアアンプの場合、チャネル全体としての設計により独立性があります。これにより、あるベンダーのToRを別のベンダーのサーバーと組み合わせる際に、チャネル全体で安定したSIを確保する点においてより大きな課題となります。ただ、リタイマーがシグナルを再調整しノイズを除去するため、ラックの実装にはより柔軟性が生まれます。お客様は、複数のベンダーのTORとサーバーソリューションを同じラック内または別のラック間でも問題なく接続していただけます。

AECをサーマルマネジメントに使用する方法は?
AECリタイマーにより、より細い導体でより効率的なシグナル伝送を行うことができます。この結果、28~34AWGというサイズでの配線が可能になり、エアフローが向上し熱関連の問題も軽減します。

AECを使用したほうがよい状況とは? どのような場合にDACを使用するのですか?
AECは実行可能なソリューションを提供し、光よりもコストを抑えられます。ただし、コストと電源が問題である場合、パッシブDACでもチャネル長に十分対応できるなら、パッシブDACがこの場合の正しい選択であるかもしれません。

AEC

DAC

メリット: デメリット: メリット: デメリット:
損失とタイミングプレーンをリセットする(シグナルを再生成、ノイズを除去) 電源を要する(約10W) 完全にパッシブ 損失長さの制限(400Gでは平均3.0m、800Gでは2.0m)
拡張された30dBでは、より長いケーブル長が可能(最大5.0m~7.0m) 小規模の場合はDACよりもコストがかかる 電源が不要 大きなワイヤーゲージが必要(26+ AWG)
ASICとI/O間で、DACより自由度の高い設計が可能(インボックスチャネル量が増えた結果) レイテンシーが増加する AECや光より低いレイテンシー 束のサイズが大きいため、配線やエアフローが妨げられる
長さが必要な場合にDACより小さなケーブル(28~34AWG)を使用でき、配線やエアフローが容易   AECや光よりコストを抑えられる