産業とアプリケーション
イリノイ州ライル – 2025年11月12日 – 世界的なエレクトロニクスリーダーであり、接続性イノベーターであるMolexは、バッテリー電気自動車(BEV)およびプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)の補助システムから主要システムまで、さまざまな高電圧電力アプリケーションにおいて、安全で信頼性の高い高性能電気接続を提供するよう設計されたeHV高電圧コネクターおよびターミナルシステムポートフォリオの第一弾を発表しました。eHV60高電圧オートモーティブコネクターは、DC/DCコンバーター、オンボード充電器、電動コンプレッサー、eアクスルなどの補助高電圧機能に最適です。
「この新しいeHV60は、Molexの幅広いオートモーティブポートフォリオに沿っており、サプライチェーンのレジリエンスを高め、総製造コストを削減します」 と、Molexのトランスポーテーション・イノベーティブ ソリューションズ担当SVP兼プレジデント、Scott Whicker氏は述べています。「当社のeHV高電圧コネクターポートフォリオに対する最新の拡充は、スペースに制約のあるシステムへの実装を容易にしながら、調達の柔軟性を高めるコンパクトで効率的なソリューションになっています。」
拡大し続けるコネクターエコシステム
Molexの高電圧端子およびコネクターファミリーは、グローバルなコンプライアンスと適格性評価に確実に対応するための、同社の包括的なコネクターエコシステムを拡充するものです。新しいMolex eHV60は、従来製品のドロップイン代替として電気的および機械的にも検証済みであり、厳しいUSCAR-2およびLV215業界規格にも準拠しています。これにより、オートモーティブOEMとティア1サプライヤーにデュアルソーシングオプションを提供すると同時に、リスクのないシステム実装と迅速なプログラムオンボーディングが保証されます。
さらに、eHV60は、既存の製品よりも最大30%小さいコンパクトな設置面積を特長としており、スペースに制約のある補助系高電圧システムへの迅速な導入を容易にします。
eHV60のシールド付きインターフェース仕様は、高電圧環境においてシグナルインテグリティとシステムの安全性を維持するために不可欠な電磁干渉(EMI)からの堅牢な保護対策となっています。eHV60は補助系高電圧システムとして、80°Cで最大1000Vおよび64Aに対応します。このため中電力アプリケーションに最適であり、システムコンポーネント間の安全で信頼性が高く効率的な高電圧接続を確立します。
実証済みの接続技術の業績
Molexは、新しいeHVファミリーの設計と製造のあらゆる側面を監督し、北米、ヨーロッパ、アジアに拠点を置き、迅速な応答時間と地域のコンプライアンスに対応しながら、生産体制のローカライズをサポートします。堅牢な設計プロセスに継続的に投資することで、研究開発および製品エンジニアは、業界をリードする製品のシミュレーション・製造・検証・製品化に取り組むことができます。精密端子製造、コネクターアセンブリー、高電圧品質テストにおける長年の経験は、Molexのグローバル信頼性ラボに裏付けられています。エンジニアチームは、エレクトロニクス、電源相互接続ソリューション、認証、および規格に関する数十年の経験を活かし、品質と信頼性に関する厳しい要件に対応できます。
さらに、同社はサプライヤーと強力な関係があり、高性能プラスチックやメッキソリューションなどの高電圧材料の適格なソースにすぐにアクセスできます。サプライヤーとの強力な関係は、供給の継続性と設計の柔軟性を高めることに加えて、部品表(BOM)コストを削減する上で重要な役割を果たしています。さらに、Molexの先進の社内ツーリング加工およびメッキ処理能力は、設計の反復を迅速化し、品質をさらに向上させます。これは、新しいプログラムを開始する際や設計変更に対応する際に非常に重要です。
簡素化されたシステムの統合
Molexのバスバー、バッテリーインターコネクト、ケーブル、カスタムヘッダー、48Vオートモーティブシステムソリューションとのシステムレベルの統合により、高性能ターンキー配電システムの構築が容易になります。ハイパースケールデータセンターで使用される高速データ通信およびユニバーサル電源におけるMolexの経験は、激しい振動、熱サイクル、機械的負荷に耐える高電圧コネクターの設計において特に重要です。
製品の可用性
eHV60は2026年第1四半期に発売予定です。eHVファミリー製品の第一弾としてMolexのオートモーティブコネクターの既存の製品系列に加わります。