産業とアプリケーション
イリノイ州ライル - 2023年6月28日 – コネクティビティとエレクトロニクスのソリューションプロバイダーとして世界をリードするモレックスは本日、高級自動車メーカーであるBMWグループの次世代電気自動車(EV)クラスに、モレックスのボルフィニティ・セル接触システム(CCS)が採用されたことを発表しました。
2018年に開発されたボルフィニティ・セル接触システムは、電気自動車バッテリーモジュールの制御盤にセルを接続する高性能インターフェースソリューションです。実装が容易で、デイジーチェーン配線が不要になります。このトータルソリューションは、統合されたセルセンシング機能、セルのモニタリングおよびバランシング、温度測定機能を実現し、そのすべてがBMWグループの機能面における安全要件を満たすように設計されています。モレックスは、プラグインハイブリッドEVと従来のEVの各メーカー、蓄電OEM、バッテリーセルとバッテリーパックのサプライヤーとの直接的なコラボレーションを通じて、社内およびパートナーの設計・製造に関する専門知識を活かすことで、相互接続の競合サプライヤーに3年先行する速度でディープセル接触システムを開発しました。
モレックスのマイクロソリューション事業部バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのスティーブ・ドライスデール氏は次のように述べています。「セル接触システムでのアワード受賞は、EV分野におけるエンジニアリングイノベーションを通じて比較優位性を推進するというBMWグループのコミットメントをモレックスが実現できることを証明しました。シンガポール、中国、ドイツにある当社のグローバルチームは、BMWグループのエンジニアリングチームの一部として24時間体制で連携し、迅速な設計、反復検討、問題解決を行ってボルフィニティのイノベーションを推進し、BMWグループの独自要件を満たせるよう取り組みました。このイノベーションプロセスに向けた当社の取り組みが、BMWグループにふさわしい革新的な相互接続ソリューションの創出につながり、選ばれたことは当社にとって大きな喜びです。」
業界における普及が生産量と規模の要件を刺激
最近のブルームバーグ ニュー エナジー ファイナンス(BNEF)の調査によると、現在、世界の車両販売台数に占めるEVの割合はわずか3%に過ぎません。世界の乗用車販売に占めるEVの割合は2025年までに10%に達し、2030年には28%、2040年には58%になると予測されています。BMWグループの成長予測も同様に意欲的です。普及が進むにつれ、需要の加速に対応できる生産規模と能力の確保が重要になってきます。モレックスは、グローバルな電源・信号の開発や製造ネットワークとのコラボレーション、および、欧州、アジア、北米におけるグローバルな調達・ソーシングを活かし、卓越した製造品質を確保しつつ、現地調達による継続的な供給を実現します。また、相互接続の領域において80年の実績を誇るモレックスは、バスバーやカバーから、電子基板、アセンブリーに至るまで、ボルフィニティの重要なコンポーネントをすべてワンストップで提供します。