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モレックスの自動車の電動化についてのグローバルアンケートでイノベーションの加速が明らかとなる

2021年11月16日

ハイライト


  • 回答者の93%が、電動化は巨大なブレークスルーを遂げつつあると考えている
  • 91%が、自動車の電動化のイノベーション作業についての専門知識を見つけることに困難を報告している
  • 自動車のOEMおよびティア1とティア2のサプライヤーの間でコラボレーションが増加し、研究開発と設備投資が増加し、電動化の進歩が加速する
  • 回答者の84%が将来ゾーンアーキテクチャが標準になると考えている

イリノイ州ライル – エレクトロニクスで世界をリードし、コネクティビティの分野で革新を続けるモレックスは、電動自動車(EV)におけるイノベーションに影響を与えるトップトレンドと障害を特定するため、自動車ステークホルダーに対し最近行ったグローバルアンケートの結果を発表しました。完全な車両アーキテクチャにおける変化のための主要な触媒として、充電ステーションを含め、電動化を成功させるには、車両OEMとそのサプライヤーの間でのより大掛かりなコラボレーション、研究開発と資本投資の増加、電源制御とバッテリー管理におけるブレークスルー技術の設計、開発、提供が必要となります。

モレックスのパワーシグナル事業部門(PSBU)担当上級副社長兼部長であるケビン・アルバーツは以下のように述べました。「自動車の電動化は内燃機関から電気エンジンへの移行以上の複雑な取り組みです。電動化のすべての面でイノベーションの加速を後押ししているのが、高度に洗練されたエンジニアリング技術と、超音波溶接、持続可能な生産方式と自動化によって次世代の電動化ソリューションを迅速に実現する統合生産の仕組みです。」

当社は2021年10月に調査会社Dimensional Researchの協力で自動車の電動化におけるイノベーション調査を実施し、北米、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、APAC(アジア太平洋)域内の自動車関連企業、ティア1またはティア2のサプライヤー、充電ステーション事業者の各企業内でエンジニアリング、製品、イノベーション、戦略、製造、サプライチェーン業務に携わる204名から回答を得ました。調査では、電気自動車および車内の電気系統(パワーエレクトロニクス、配線、センサー、バッテリー管理システムなど)ならびに車外の電動化ソリューション(充電ステーションなど)に関する質問に回答していただきました。

主な調査結果:

  • 回答者の94%が、電動化は電気モーターへの移行以外でも進展するとし、93%は、電動化は飛躍的なブレークスルーを遂げつつあると回答
  • 回答者が挙げた成長要因の上位3つは、電動化を推進する国の政策、バッテリーテクノロジーの向上、電動/ハイブリッド車の選択肢の増加
  • 自動車メーカーとそのサプライヤーの電動化重視の傾向は、顧客エクスペリエンス(55%)、業績(51%)、経営陣の関心の高まり(50%)、早期の市販への期待(48%)などの分野において過去2年間で劇的に上昇
  • 電動化の勢いに反して、回答者の社内の設計部門は電動化に苦戦していると92%が回答、また91%が電動化に必要な専門技術者の獲得が困難と回答

達成間近の上位イノベーション
電動化におけるイノベーションが進むことによって向上が期待される自動車の機能については、自動運転および運転者支援機能(53%)、安全機能(43%)、総所有コスト(TCO)(41%)、車両の充電時間(39%)、および航続可能距離(37%)など、挙げられた項目は広範に及んでいます。ただし、車両の充電時間(31%)、航続可能距離(29%)、自動運転および運転者支援機能(29%)の向上については依然として課題が残るという回答もあります。技術の進歩が認められる項目として、バッテリーのセルやモジュール単体あるいはバッテリーパック全体(51%)、電気モーター(47%)、パワートレイン系電子部品(45%)が挙げられました。しかしながら、制御装置(37%)、配線、コネクター、母線(34%)、カメラおよびセンサー(33%)、パワートレイン電子部品(26%)関連の技術革新では苦戦している様子も明らかになりました。

ゾーンアーキテクチャがスタンダードになる
84%の回答者が、自動車メーカーとサプライヤーのE/E (電気/電子)アーキテクチャへ対応するための努力により、早くて5年以内にはゾーンアーキテクチャが主流になるだろうとしています。ゾーン方式の配線により従来の車両用アーキテクチャでは蜘蛛の巣状となっていた配線数を削減できるだけでなく、車内の電子制御ユニット(ECU)の数も大幅に減らせるため、配線の長さや重量、コストの低減につながります。

電動化の成功に欠かせないコラボレーション
調査への参加各社は、イノベーション活動を推進するためにどうしても必要な専門知識の取得における各種の問題に直面しています。従来の自動車ティア1またはティア2サプライヤーの場合、電動化の専門知識が不足している場合が多く、また自動車OEMはテクノロジー系巨大企業との人材獲得競争が激化し、採用目標の達成が難しいと言います。自動車OEM各社は、サプライヤーとのコラボレーションの強化を最大のイノベーション駆動要因の上位に挙げ、サプライヤーは、研究開発および設備 (工具、機械、工場)への投資増強を、進歩を加速する要因の上位に挙げています。

モレックスのパワーとシグナルの専門知識
モレックスには、次世代電気動力伝達系モーター制御ユニット、電子制御ユニットおよびバッテリー管理システムの開発を可能にする革新的な相互接続製品とソリューションの実績あるポートフォリオが揃っています。大手自動車メーカーやサプライヤー向けに製品やサービスを提供してきた30年の経験をもとに、モレックスは将来の電気自動車の中枢神経系を形成する重要で電子的な、電力、シグナル、接続ソリューションを設計、提供することを使命としています。