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フィリップス・メディサイズとU-Turn Audioの共同開発による 次世代ターンテーブル用高性能トーンアーム

2023年5月9日

ハイライト


  • 米国最大のターンテーブルメーカーが、北米最大のマグネシウム射出成形会社と提携し、トーンアーム技術を革新
  • 複雑な製品設計、エンジニアリング、チクソモールディングの専門知識を駆使し、究極の高音質を追求したエンジニアリング
  • 3つの部分からなるアセンブリを1つの統合部品にすることで、工具コストやサプライチェーン要件、組立時間を低減

ハイライト


  • 米国最大のターンテーブルメーカーが、北米最大のマグネシウム射出成形メーカーと提携し、トーンアームの技術革新を結集します。
  • より良い音を作るためには、複雑な製品設計、エンジニアリング、チクソモールディングの専門知識が必要です。
  • 3つの部品で構成されるアセンブリーを1つの統一された部品に統合することで、ツールコスト、サプライチェーン要件、アセンブリー時間が削減されました。

ウィスコンシン州ハドソン2023年5月9日フィリップス・メディサイズ社はモレックスの子会社であり、医薬品送達、体外診断、医療技術、特殊コンスーマ向けデバイスなどの設計、エンジニアリング、製造におけるリーダー企業です。マグネシウム射出成形の実績ある技術を利用して、米国最大のターンテーブルメーカーであるUターンオーディオ社と協働しました。両社は共同で、次世代ターンテーブル用の革新的なトーンアームを開発しました。

「トーンアームは基本的にターンテーブルの心臓部です」と、Uターンオーディオ社の社長兼CEOであるボブ・ハーティグ氏は述べています。「実際のオーディオ制作の多くを担っています。当社は、共振を減らし、より剛性が高く、よりパフォーマンスに優れたトーンアームを製作するために、複数の部品を1つのソリッドピースに成形することで、今あるものをシンプルにしたかったのです」。

全米レコード協会(RIAA)によると、レコード売上がCDを上回ったのは1987年以来初めてでした。RIAAが発表した2022年の年間売上報告書によると、フィジカルメディアの売上17億ドルのうち、レコードが12億ドルを占め、CDを800万枚近く上回ったことが明らかになりました。Uターンオーディオ社のオーディオマニアとLP愛好家は、マグネシウムから新たなトーンアームを作ることで、従来の素材よりも機械的かつ物理的特性が向上することに気付きました。しかし、課題は、マグネシウム射出成形で使用される独自のプロセスである「チクソモールディング」で実績のある組織を見つけることでした。

革新的なトーンアームのコンセプトを実現するため、Uターンオーディオ社は、北米最大のマグネシウム射出成形メーカーであるフィリップス・メディサイズ社のユニークな専門知識を活用しました。ウィスコンシン州を拠点とするフィリップス・メディサイズ社の施設では、マグネシウム製の医療機器など、規制の厳しい産業向けのフロントエンド設計・開発・製造サービスに至るまで、半世紀以上にわたる専門知識を活用してエンドツーエンドの製造サービスを提供しています。

足並みの揃った協働によってすべてがうまく運ぶ

Uターン社とフィリップス・メディサイズ社は共同で、さまざまなトーンアーム部品を1つの連続した部品に統合し、OA3 Proと名付けました。Uターンオーディオ社のハイエンドターンテーブル「Orbit Theory」用に設計されたこのトーンアームは、非常に複雑で、非常に薄い壁厚と、トーンアームのステム用の細長いコアが必要でした。チクソモールディング プロセスには非常に高い熱と圧力がかかるため、別レベルの困難が伴いましたが、フィリップス・メディサイズ社の数十年にわたる金型設計と流動解析の経験により、その困難は緩和されました。

「Uターンオーディオ社との仕事は、設計の初期段階から参加してくれたので、素晴らしいコラボレーションでした」と、フィリップス・メディサイズ社の先進開発マネージャー、エリック・セミンソン氏は述べています。「彼らはオープンで、私たちが提供した設計支援を受け入れてくれました。3ピースアセンブリーに対して1ピースコンポーネントの部品を設計する価値は、ツールコスト、サプライチェーン要件、アセンブリー時間を削減できることです。最終的には、製品の総コストが削減されるのです」。

ターンテーブルのパフォーマンス向上が広く評価

コンセプトから完成に至るまで、新しいトーンアームの全体的な計画と開発のプロセスに1年以上かかりました。Uターンオーディオ社は、2022年9月の「Orbit Theory」の発売を皮切りに、他のターンテーブルの機能も一新しました。素晴らしいエディトリアルレビューと市場からの熱狂的な反応により、すぐに広く賞賛されるようになりました。その結果、Uターンオーディオ社は今後、この新たなトーンアームをターンテーブルの追加モデルに搭載して出荷する予定です。

サポートリソース

フィリップス・メディサイズ社が暮らしに可能性を実現

モレックスの子会社であるフィリップス・メディサイズ社は、製薬・医療技術・体外診断の大手企業と協力して、生命を救うイノベーションの設計・エンジニアリング・製造を行っています。 また、特殊コンスーマ向け事業では、自動車・消費財・防衛産業をサポートしています。開発・製造受託機関(CDMO)であるフィリップス・メディサイズ社は、60年にわたる専門知識と世界的に名高い能力を活かしてお客様と協力し、毎年数百万人の患者・医療従事者・個人が、より健康で生産的な生活を送れるよう支援する製品とソリューションを提供しています。  

モレックスについて

モレックスは、世界をより良く、より接続された場所にすることにコミットする世界的なエレクトロニクス・リーダーです。世界40か国以上で事業を展開するモレックスは、自動車、データ・センター、産業オートメーション、ヘルスケア、5G、クラウド、コンスーマ向けデバイスの各業界で変革的な技術革新を実現しています。モレックスは、信頼できるお客様と業界との関係、エンジニアリングに関する卓越した専門知識、製品の品質と信頼性により、「Creating Connections for Life」の無限の可能性を実現します。詳細については、www.molex.comをご覧ください。

ウィスコンシン州ハドソン – 2023年5月9日 – モレックスのグループ会社の1つで薬剤送達、診断、MedTech、特殊消費財用デバイスを設計し製造業界をけん引するフィリップス・メディサイズは、マグネシウム射出成形における実証済みの技術を応用して、国内最大のターンテーブルメーカーであるU-Turn Audioとコラボレーションを行いました。両社は共同で、次世代ターンテーブルを変革するトーンアームを開発しました。

U-Turn Audio社長兼CEOのボブ・ハーティグ氏は、「トーンアームは、いわばターンテーブルの心臓で、実際の音生成の大部分を担っています」と言っており、「複数のコンポーネントを1つの部品として成形して共振を抑え、より剛性に優れた高性能なトーンアームを作ることで、現行品を簡素化したいと考えました」とも述べています。

全米レコード協会(RIAA)によると、1987年以来、初めてレコード売上がCD売上を上回ったとのことです。RIAAは、2022年の年間収益報告書で、物理メディアの売上17億ドルのうち12億ドルをレコードが占め、CDを800万枚近く上回ったことを明らかにしています。U-Turn Audioに勤めるオーディオファンやLP愛好家たちは、新しいトーンアームをマグネシウムで作ることで、従来の材料より機械的、物理的特性を向上できることに気づきました。そこで、マグネシウム射出成形の特殊工程である「チクソモールディング」の実績がある組織を探すことが課題となりました。

U-Turn Audioは、この革新的なトーンアームのコンセプトを実現するために、北米最大のマグネシウム射出成形会社であるフィリップス・メディサイズによる独自の専門知識を活用しました。ウィスコンシン州にあるフィリップス・メディサイズの施設では、半世紀を超える経験から得た専門知識を生かし、マグネシウム製の医療機器など規制の厳しい産業向けに、フロントエンドの設計から開発、製造サービスにわたるエンドツーエンドの製造サービスを提供しています。

調和の取れた円滑なコラボレーション

U-Turn Audioはフィリップス・メディサイズと協力して、さまざまなトーンアームの部品を1つの連続した部品に統合し、それを「OA3 Pro」と名付けました。U-Turn Audioのハイエンドターンテーブル「Orbit Theory」用に設計されたこのトーンアームの設計は非常に複雑で、トーンアームのステムに極薄で細長い芯が必要でした。チクソモールディングの工程では、非常に高い熱と圧力を使用するため、さらに高度な技術が必要となりますが、フィリップス・メディサイズの数十年にわたる金型設計と流動解析の経験により、その課題も克服できました。

「U-Turn Audioとのコラボレーションは、設計段階の早期から私たちの意見を取り入れてもらえ、素晴らしいものとなりました」とフィリップス・メディサイズの先進開発マネージャー、エリック・セミングソンは述べています。「私たちが提供する設計支援を、彼らはオープンに受け入れてくれました。3つの部分からなるアセンブリを1つのコンポーネントにする設計により、工具コストや、サプライチェーン要件、組立時間を低減できるという付加価値が生まれました。最終的には、製品の総コストが削減されます」。

広く評価される超高性能ターンテーブル

コンセプトから完成まで、新型トーンアームの企画・開発には1年以上の歳月が費やされました。U-Turn Audioは、この機会に他のターンテーブルの機能も一新し、2022年9月の「Orbit Theory」の発売に結実しました。その後、専門家による高い評価と、市場からの熱烈な反響により、広く知られるようになりました。その結果、U-Turn Audioは今後、この新しいトーンアームをターンテーブルの追加モデルにも搭載して出荷していく予定です。

サポートリソース

·      U-Turn Audioとフィリップス・メディサイズケーススタディ(動画)

·      U-Turn Audioとフィリップス・メディサイズケーススタディ(文書)

可能性を実現するフィリップス・メディサイズ

モレックスのグループ会社の1つであるフィリップス・メディサイズは、製薬、医療技術、体外診断の大手企業と協力し、救命に役立つイノベーションを設計、エンジニアリング、製造しています。  また、特殊消費財事業では、自動車、消費財、防衛産業を支援しています。フィリップス・メディサイズは受託開発製造機関(CDMO)であり、60年の経験に基づく専門知識と世界的に有名な能力を生かし、お客様と協力して製品やソリューションを提供することで、毎年数百万人の患者、医療従事者、個人がより健康で生産性の高い生活を送ることに貢献しています。   

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