産業とアプリケーション
モレックスのNearStackが、中国大手出版社のエンジニアリング読者およびアナリストから「年間最優秀高性能パッシブ/ディスクリートデバイス」に選ばれました。
世界的なエレクトロニクス・リーダーでありコネクティビティのイノベーターであるモレックスは、アスペンコア社のシニアアナリストおよびエンジニアリング ユーザーコミュニティーによって、2022年度アスペンコア ワールドエレクトロニクス アチーブメントアワード(WEAA)の受賞者の1社に選ばれました。この名誉ある賞では、いくつかのカテゴリーで製品が評価され、モレックスは「年間最優秀高性能パッシブ/ディスクリートデバイス」カテゴリーで最優秀賞を受賞しました。
2022年アワードの競争は熾烈を極め、審査委員は主要な基準に基づいて最優秀製品を決定するために奮闘しました。候補製品が発表されると、EE Times China、EDN China、ESM Chinaの読者を含むアスペンコア社のエンジニアリングコミュニティで投票が行われ、中国で最も優れた製品が選ばれました。
「モレックスでは、この革新的な製品ラインが、アスペンコア社のアナリストと中国のエンジニアリングコミュニティに認められたことを嬉しく思っています」と、モレックスのビル・ウィルソン新製品開発マネージャーは述べています。「高速伝送・高密度が求められる用途においては、基板の混雑、PCB原料の高価コスト、製造時のばらつきなどのため、繊細な差動信号の配線向けには従来のPCB原料が避けられています。システム要件や物理的なサイズが拡大するとともに、信号チャネルの長さが伸びるため実現が難しくなってきています。標準のPCB業界では限られたソリューションしかありません。このような次世代システムの課題に対する革新的なソリューションであるNearStack製品ファミリーが、中国のエンジニアリングコミュニティに認められたことを嬉しく思います」。
NearStack PCIeコネクターシステムおよびケーブルジャンパーアセンブリーにより、システム内の任意の場所からASIC付近まで直接接続でき、これは、二軸ケーブルを使用してPCBに代わる接続を提供する一方で、シグナルインテグリティを改善し、挿入損失およびシグナルレイテンシーを低減します。高さを最適化し、嵌合高さ11.10mm(R/Aケーブル)のロープロファイルにすることで、エアフローの干渉を低減し、システム内の狭いスペースに配置できます。
- NearStack 100オーム: モレックスのBiPass I/Oとの互換性をもつ小型パッケージとして設計されたNearStack 100オームは、34AWGのTwinaxケーブルを採用し、8DPと16DPのサイズで高速ジャンパー製品を展開しています。
- NearStack PCIe: NearStack PCIeは、シグナルインテグリティとピン数の両方の観点からPCIe第5世代要件をサポートするために特殊設計がなされたケーブルソリューションです。お客様のPCIe第5世代システムコンポーネントをトップレベルのSIパフォーマンスで相互接続するための高密度かつ薄型のソリューションを提供します。
- NearStack On-the-Substrate: ダイレクト ツー チップ ソリューションとして設計されたNearStack On-the-Substrateは、チップ基板上にNearStackコネクターを直接配置し、ASICパッケージの「コネクター化」を可能にします。チップからの高速伝送用信号は、0.50mm SMTプラグと薄型ケーブルアセンブリーを介してPCBを完全に回避します。
- NearStack ExT: ExTは、シャーシパネルでケーブル ツー ケーブルのインターフェースを持つ「エクスターナル トポロジー」を実現する独自のアプリケーションです。高密度の20DPポート内でNearStackのダイレクト ツー コンタクトTwinax技術を利用し、堅牢な機械設計により一貫した信頼性の高い外部嵌合を可能にします。
世界エレクトロニクス功績賞(WEAA)
世界エレクトロニクス功績賞(WEAA)は、世界のエレクトロニクス産業の革新と発展に顕著な貢献をした企業や個人を称える賞です。
受賞者は、アスペンコア社のグローバルシニア業界アナリストだけでなく、アジア・米国・欧州のオンラインユーザーで構成される委員会によって選出されました。