産業とアプリケーション
イリノイ州ライル、ドイツ フリドルフィング、2018年4月23日 - モレックスとローゼンバーガー両社は、ローゼンバーガーのHFM®設計に基づいてモレックスが高速伝送用FAKRA-Mini自動車用同軸コネクターを製造することを可能にする二社調達契約に署名しました。最大20Gbpsまでの高データ・レートの高速送信を可能にする、ローゼンバーガーのHFM FAKRA-Miniシステムは、先進運転支援システム(ADAS)、操作、インフォテイメント、インテリジェントコネクテッドビークルなど、幅広い種類の既存および将来の自動車用アプリケーションを対象にしています。
ローゼンバーガー社とモレックス社は、二社調達契約を結ぶことにより、同一の機械的・電気的性能・機能を備えた、高品質・高速・最適コストの相互嵌合可能なインターフェースを提供します。このソリューションによって、自動車市場にシームレスな下位互換性がもたらされます。
モレックス社ネットワーキング部門ディレクターのライアン・プライスは、「モレックスはローゼンバーガーと提携し、二社調達HFMソリューションを発売できることを嬉しく思っております。このソリューションは、車両のテクノロジーを接続するために欠かせない高速伝送用データトランスミッションを可能にするものです。モレックスとローゼンバーガーは、設計に柔軟性と下位互換性をもたらす、費用対効果の高い高価値ソリューションを実現するという、共通したビジョンを持っています。」
コネクテッド車両および自律走行車両のアーキテクチャの帯域幅と安全性というクリティカルなニーズが増大する中、必要とされているのは多数のデバイス、画面、カメラを操作できる堅牢なインフラストラクチャです。HFM FAKRA-Miniコネクターは、従来のFAKRA世代と比較して取り付けに必要な空間を最大80%まで省き、重量も大幅に抑えながら、最高レベルのビットレートデータ送信を可能にします。
ローゼンバーガー社CEOのTosja Zywietz博士は、「安全性の確保はADASおよび自律走行システムの最優先事項であり、HFMコネクターは、カメラやセンサー・操作ソース・その他車外の物体からの大量のデータのすべてリアルタイムで処理する上で重要な役割を担っています。モレックスと共同で、この次世代同軸コネクターを基準に準ずるものとして自動車業界が広く利用できるようにすることを嬉しく思っています」と述べています。
モレックス社とローゼンバーガー社間の製品の二社調達契約に基づく投資関係はありません。
ローゼンバーガーについて:
ローゼンバーガー、Rosenberger Hochfrequenztechnik GmbH & Co. KGは1958年創業です。家族経営のローゼンバーガー社は、高周波・高圧・光ファイバーテクノロジーの分野で、標準および特注の接続ソリューションを提供する、世界有数のメーカーの一社と評価されています。製品構成は、RF同軸コネクターやRF試験用および測定用製品、自動車エレクトロニクス用RFコネクター、医療用・工業用エレクトロニクス、光ファイバー製品、ケーブルアセンブリーなど多岐に渡ります。ローゼンバーガー製品の精度と品質は、通信、データシステム、医療用エレクトロニクス、工業用エレクトロニクス、試験および測定、航空エンジニアリング、自動車用エレクトロニクスなどハイテク業界の有名企業から信頼を得ています。ローゼンバーガーは、IATF 16949、DIN EN 9100、ISO 9001、ISO 14001の認証を受けています。