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モレックス、産業オートメーションソリューション(IAS4.0)の拡充と新たなフレキシブルオートメーションモジュール(FAM)でインダストリー4.0実現への歩みを加速

2021年7月27日

ハイライト


  • モジュール式のFAMビルディングブロックは、ソフトウェア定義機能とコネクテッドIIoTアプリにより、機敏でフレキシブルなコネクテッドマニュファクチャリングを実現
  • スケーラブルでオープンな統合された産業オートメーションによって効率を高め、複雑性とコストを低減
  • 自動車、食品・飲料、マテリアルハンドリング分野のロボット、機械、装置の制御システムのメーカーがいち早く恩恵を享受
イリノイ州ライル – エレクトロニクスで世界をリードし、コネクティビティの分野で革新を続けるモレックスは、本日、そのインダストリー4.0とデジタルマニュファクチャアリングイニシアチブ全体で、大きな進歩を推進する継続的開発内容を発表しました。これらの進歩とフレキシブルオートメーションモジュール(FAM)の導入により、モレックスの産業オートメーションソリューション(IAS4.0)はさらに拡張され、サプライチェーンの関係者は、接続された安全で拡張性のある効率的なオペレーションに向けた高まる要求に応えるソフトウェア定義のマシン、ロボット、生産ラインを構築できるようになります。

モレックスの産業用ソリューション担当のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのジョン・ニューカークは、次のように述べています。「従来の製造システムには、急速に変化する市場の要求と消費者の期待に効果的に対応する上で必要な柔軟性、接続性、分散型インテリジェンスが不足しています。産業オートメーションにおける当社の伝統と、モレックスとファクトリーオートメーションエコシステムとの長年の関係が、効率を大幅に高めると同時に複雑さとコストを削減し、市場投入までの時間を短縮するオープンなモジュラー式IAS4.0およびFAMソリューションの開発の力になっています。」

2021年6月にモレックスが外部調査会社に委託して実施した「インダストリー4.0の現状」に関する調査によると、回答者の半数以上が2年以内にインダストリー4.0の目標に到達できると予想しています。ただし、ロボット、機械/生産ライン、デバイスや制御システムの製造に関わるほぼすべての回答者が、技術的な大きな課題があると報告しています。特定された障害の大きなものとしては、ITとOTのネットワークインフラストラクチャの分離、制限のある通信プロトコル、限定的なリモートアクセス、調整されていないクラウドインフラストラクチャとデータソリューション、不十分なセキュリティ機能によって生じる問題が挙げられました。

FAM機能が卓越した柔軟性を提供
IAS4.0の中核的ビルディングブロックであるフレキシブルオートメーションモジュール(FAM)は、高度な設定とカスタマイズが可能な接続と分散制御機能を持ち、産業用のモノのインターネット(IIoT)関連アプリを提供し、フレキシブルなモジュール式の接続機能を搭載する製造装置の開発を加速します。事前認定されたカスタムFAMは、分散制御、安全およびセキュリティ、多方向通信、プロビジョニング、デバイス管理の各機能を内蔵しているほか、リモートによる構成設定およびプログラミングサービスも備えています。

重要な製造データを、センサーまたは複雑なデバイスからシームレスに収集して共有できることに加え、デバイス間やマシン間(M2M)、マシンからエッジデバイス、マシンからクラウドの間でも共有が可能です。このデータを人工知能(AI)と分析ソリューションに与えることで、アクション可能なオペレーションに関するインサイトを迅速に得ることができます。さらに、リアルタイムデータキャプチャは、潜在的問題のピンポイントな指摘に役立ち、予知保全の強化とダウンタイムの短縮を実現すると同時に、重要なビジネスシステムやサービスとのシームレスな統合も可能にし、効果的な意思決定をサポートします。

手作業を排除し、ハードウェアへの依存度を下げることにより、総所有コストの低減、マージン改善、そして新しいデジタルマニュファクチャリングの要求を満たす機敏性の向上も実現します。事前認定されたカスタムアプリとライブラリの使用も、個々のマシンの制御要件の開発を迅速化することにより、メーカーが設計サイクルを短縮する助けとなります。

自動化の拡大が成果の向上につながる
モレックスのIAS4.0とフレキシブルオートメーションモジュール(FAM)は、自動車、食品・飲料、マテリアルハンドリング産業における産業オートメーションのサプライチェーンの変革に理想的です。メーカーはハードウェアへの依存から解放され、カスタム製品の製造に対応する生産ラインを再構成できます。たとえば、自動車生産においてはさまざまな車種を同一の生産ラインで製造することが可能になります。異なる機能やトリムレベルへの切り替えを自動化することで、材料や部品の入手状況が変化しても対応でき、サプライチェーンの弾力性を高めることができます。

複雑な機械装置や生産ラインを持つメーカーでは、ソフトウェア駆動型のFAM分散制御や組み込まれた安全機能を含め、モレックスのIAS4.0ソリューションによって、全体のキャビネット要件を緩和することができます。産業オートメーションのステークホルダーは、こうしたより柔軟なアーキテクチャに移行することで、生産ラインの革新と業務効率を高めつつデジタルマニュファクチャリング戦略を前進させることができます。

モレックスの先進の産業オートメーションソリューションの将来のアプリケーションとしては、配線の簡素化と再利用性および携帯性の向上を同時に実現する堅牢なIP67適合デバイスのほか、協働ロボットに求められるモーションセーフティのための最新のセンサー、デバイスやマシン、システムを自動またはオンデマンドで更新するノータッチプロビジョニングおよびアセットマネジメントサービスを展開していきます。