モレックスのコラボレーションアプローチは、顧客およびサプライヤーにも及びます。時間の経過と共にコラボレーションは深い関係へと発展し、戦略テクニカルアドバイザーとしての当社の役割は広がっていきました。
Quad-Rowマイクロコネクターの場合、モレックスのエンジニアは、SMTサービスプロバイダが標準の0.35mmピッチを採用して、製造しやすくすくしていることを知りました。現状、0.30mmよりピッチが小さくなると、効率良く正確に組み立てることは困難です。CMでの製造のしやすさと組み立ての信頼性を維持するために、モレックスのエンジニアは、取付用パッドのおなじみのレイアウトは元のままにしておく必要があると判断しました。そうではなく、制御できるもの、内部信号の接触部分のレイアウトに注目したのです。
モレックスのエンジニアリングチームはFPCの設計・開発・製造分野の世界的リーダーの専門家と協力し、ピンをジグザグ状にして可能な限り近づけることで、0.175mmという非常に近い信号接触部分のピッチでピンを4列に配置できると判断しました。その結果、前代未聞の30%の省スペースという史上初のジグザグ状の回路レイアウトを実現し、高密度の回路接続を可能にしました。
こうしたことのすべてが、一貫したチームワークと、顧客およびサプライヤーと強固な関係を築くことに対するモレックスの熱心さから可能になったことです。FPCサプライヤーの研究開発部に賛同者が増えることで、エンジニアリングチームはFPCにマイクロコネクターを半田付けするなど主な設計変更を行うようFPCサプライヤー、スマートウォッチメーカーを説得することができました。これで設計が根本から変わり、狭いスペースにより多くの機能を詰め込む大きなチャンスが広がりました。モレックスの設計エンジニアは、この設計変更は大量生産での信頼性の向上にもなるとも見ています。