メインコンテンツにスキップ
代替テキスト

モレックス、「未来の自動車」に関するグローバル調査の結果を発表

2021年1月6日

ハイライト


  • 調査回答者の91%が、2030年に購入される自動車は完全な電気自動車かハイブリッド車になると回答
  • 自動運転技術は、ドライバーと同乗者の安全における最重要課題
  • 機能のトップ3は、高速Wi-Fi、ワイヤレス充電、車車間通信
  • ソフトウェア定義型自動車(SDV: Software-defined vehicle)の実現が自動車メーカーの最優先事項
イリノイ州ライル - 世界をリードするコネクティビティおよびエレクトロニクスソリューションプロバイダーであるモレックスは、自動車メーカーの意思決定者を対象にグローバル調査を実施し、「未来の自動車」の戦略とビジネス上の決定に影響を与える重要なトレンドおよびテクノロジーに関する調査結果を公表しました。調査の結果、イノベーションにおける二大重要領域として明らかになっている電動化と接続性について、その実現には、データ、ソフトウェア、ネットワーキングが極めて重要な役割を果たすと考えられていることが分かりました。

モレックスのトランスポーテーション・インダストリアルソリューションズ担当シニアバイスプレジデント兼プレジデントであるマイク・ブルームグレン氏は次のように語っています。「自動車業界はエキサイティングな時期を迎えています。今回の調査は、投資と革新が加速していることを裏付けるものとなりました。この結果は、未来のコネクテッドカーの中枢神経系を形成する重要なエレクトロニクスソリューションを設計、提供するという私たちの取り組みを後押しするものです。」

モレックスは2020年11月、ディメンショナル リサーチ社に委託して「未来の自動車」調査を実施しました。これは、従業員数1,000人以上の自動車メーカーのエンジニアリング、製品、調達、研究開発、サプライチェーン、イノベーション、戦略の役割を担う230人を対象に行われたものです。調査回答者には、2030年に購入される平均的な新車がどのようなものになるか、主要な機能、イニシアチブ、イノベーションといった観点を含めて視覚化できるように設計された質問を行いました。

主な調査結果:

  • 回答者の91%が、自動車は完全電動(64%)またはハイブリッド(27%)になると回答
  • 97%が「走行距離の不安」は2030年までに解決されると予想
  • 94%が、自動車への自動運転技術の搭載を期待するも、完全自律走行車を想定している回答者はわずか28%
  • 56%が、2030年の自動車は今日の自動車よりも50%以上割高になると予想

エコシステム全体において、2030年の自動車の低価格化に最も貢献しそうな領域を回答してもらったところ、バッテリーコストの削減(40%)、ソフトウェア統合(34%)、製造プロセス(32%)が上位を占めました。さらに、96%が未来の自動車には製造工場の革新が必要になることに同意しています。

主要な機能、テクノロジー、イノベーション
調査回答者によると、2030年までに標準となる可能性が最も高い機能のトップ3は、高速Wi-Fi、ワイヤレス充電、車車間通信でした。今後10年間で最も重要な5つの革新領域については、電動化(38%)、接続性(33%)、乗客の安全(29%)、品質と信頼性(28%)、ソフトウェア定義のインフラストラクチャ(27%)が選択されました。

さらに、調査回答者の60%は、自動運転に必要なインテリジェンス、エネルギー消費を削減する高度なアルゴリズム、新機能のリモート更新、カスタマイズされた運転体験など、ソフトウェアを介した革新を提供する能力を優先事項の1つとして支持しています。ほぼすべての回答者から、お客様の需要と技術革新が将来の自動車開発に影響を与えるとの報告がありました。特に、ゼロエミッション車から廃棄物ゼロ生産に至るまで、グリーン化や社会的責任のある取り組みを加速させることの重要性が挙げられました。

テック企業と中国が勢いを増す
調査回答者の44%が、2030年に購入される平均的な自動車の開発を牽引するのは既存の自動車メーカーであると想定している一方、32%はテクノロジー企業の牽引力の高まりを挙げています。Apple、Google、Microsoftなどの企業は、ユーザーエクスペリエンスやヒューマンマシンインターフェース(HMI)の専門知識を活用することから、勢いを増すと予想されています。同様に重要な点として、中国が最初に未来の自動車を生産する可能性が最も高く、米国、日本、ドイツがそれに続くであろうというのが業界の意見です。

障害の克服が優先
非常に多くの回答者からイノベーションの実現に対する主要テクノロジーの課題が報告され、44%が不十分なバッテリー寿命を挙げ、36%は極端なシナリオにおける電子機器とソフトウェアの動作障害を報告しています。さらに33%が、電動化、5G、セキュリティ、その他の必要なテクノロジーに関する専門知識を見つけることが難しいと報告しました。

モレックス社オートモーティブ:確かな経験
モレックスはほぼ30年間にわたって、自動車業界、特にモバイルデバイスとデータサービスの完璧な相互接続に対するニーズへの対応において重要な役割を担ってきました。当時はモレックスが、大手自動車メーカーのOEM企業に対して、エンジンコントロールとパワートレイン接続ソリューションの95%以上を提供していました。モレックスは、ネットワーキングの伝統と、長年にわたって築いてきた製品の品質および顧客とのコラボレーションに対する定評を活かして、電化、先進運転支援システム(ADAS)、車載高速ネットワーキング、車両アンテナシステム、コネクテッドモビリティソリューション、車車間/路車間通信(V2X)がますます普及する、自動車業界全体の増大する消費者ニーズに応えています。