世界的なデータトラフィックの増大に伴い、世界の通信ネットワークにかかる需要も高まっています。こうした需要への対応において、高速光トランシーバー、柔軟でスケーラブルな光伝送用製品、コンパクトなコネクター、ファイバー管理はすべて、広帯域幅、高密度の通信機器を開発して電気通信、企業、ハイパースケールデータ・センターに貢献する上で欠かせない機能です。

光ファイバーは短距離通信と長距離通信の両方で高速データ転送を実現できることから、ハイパースケールデータ・センターおよび電気通信サービスのプロバイダーは、光ファイバーネットワークの統合拡大に向けた2つの成長市場です。  しかし、クラウドベースのアプリケーション、ビデオオンデマンドサービス、5Gネットワークに対する関心が高まるにつれ、こうした領域も光ファイバーアプリケーションのさらなる成長を後押しすることになります。光ファイバーはデータ・センターや電気通信の域を越え、航空宇宙、自動車、医療、石油・ガスなどの業界でも導入が増大しています。

モレックスの製品マネージャーであるアダム・ヒューストン氏は次のように語っています。「光ファイバーコンポーネントに対する需要は、帯域幅要件やネットワーク需要の高まりによって増大しています。帯域幅は5年おきに2倍になっています」。

光ファイバーは困難であるという評価を受けることもありますが、最近の進展により、光ファイバーアセンブリーは処理が簡単になっています。モレックスの多くの顧客は手動によるアセンブリープロセスを使用していますが、これには、ジャケットとファイバーバッファーを除去し、ファイバーをエポキシとともにセラミックフェルールに挿入し、端面を研磨するという作業が伴います。

モレックスの高度技術開発担当ディレクターであるトム・マラポーデ氏は次のように説明しています。「エンジニアは一般的にエポキシを使用して光ファイバーをフェルールにアタッチします。なぜなら、温度と寿命の全体にわたって安定したインターフェースが必要だからです。すぐに硬化するUV接着剤も一部のアプリケーションに使用されています。その大半は、過酷環境要件または短寿命ではないデータ・センターのアプリケーションです。

先進的な光ファイバーコンポーネントの大手サプライヤーとして、モレックスは、コネクター、アダプター、ケーブルからバックプレーンと高密度相互接続まで、あらゆる光ソリューションを含む幅広い製品を提供しています。モレックスの経験とリソースは、顧客に幅広い設計、製造、付加価値サービスを提供します。

アダム・ヒューストン、私、そしてモレックスの同僚であるトム・マラポーデ氏は最近、光ファイバーと、その製造プロセスの進展について『Assembly Magazine』で対談しました。こちらで2020年1月のインタビューをご覧ください。