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早期の関与が、製造における重要な成功要因

コネクターであってもソリューションであっても、最終製品のユースケースを考えることが重要であり、それに従って製造およびテストの要件を設定することができます。モレックスは、顧客の要件は厳しすぎると考えることがあり、製品は通常使用される場所よりずっと過酷な環境でテストされるため、コストは高くなります。これはテストコストの増加につながり、製品がこれらのテストに合格する可能性を減らし、最終価格を上昇させ、最終アプリケーションの信頼性に貢献しません。

プロジェクトと製造およびテスト要件の最終審査において、モレックスは顧客に対し、コンポーネントサプライヤーからエレクトロニクスソリューションプロバイダーに転じた会社としての見解を述べ、仕様が通常の業界要件ではなく、製品の信頼性と製造コストに影響を与えるという理由を説明するとともに、顧客に対し顧客がそれまで気づかなかった選択肢について提案しました。

モレックスのPCBA/エレクトロニクス製造主任エンジニアのジム・ハインズは次のように述べています。「顧客は、おそらく特定のアプリケーションについて、液体漏れによるPCBのショートまたは何かが回路基板をショートさせたという現場からの報告を受け取ったのだと思います。そのため設計エンジニアは、その種類の故障を防止するための機会を模索したのでしょう。この種の故障を防止するために、設計エンジニアは、この課題を解決する役に立つと考えて厚めの共形コーティングカバー、または特定の共形コーティング素材を指定したのだと思います。しかし新しい素材要件は、製造ラインで特殊プロセスまたは機器を必要としたり、追加のフィクスチャーや検査および試験を必要とするため、製造コストが増加します。」

多段階製品開発プロセス(PDP)の中でモレックスは、確立している業界プラクティスとは異なると思われる製造またはテスト要件と仕様について特に取り上げ、プロセスの初期段階で、アプリケーションまたは最終設計が行われる前に、設計エンジニアまたは顧客にフィードバックを提供します。顧客へのフィードバックによるこの早期の関与は、モレックスが、従来型のコンポーネントサプライヤーであると同時に完全なエレクトロニクスソリューションプロバイダーであることから実現するものです。

ハインズは次のように語っています。「当社顧客の1社には複数のグループがあり、それぞれに異なるプロジェクトの要件、期待、目標があります。当社は顧客社内の特定の事業部門またはグループと関係性を築いており、その中には、新しいプロジェクトで同じ課題にすでに直面したチームがいるかも知れません。当社は通常、お客様の社内の他の部門やグループとの間で当社が培ってきた経験や関係性を利用します。」

ハインズ、私自身、そしてモレックスの同僚であるフランク・ルフィは最近、設計から製造の成功に至る課題についてSMT007 マガジンのインタビューを受けました。2020年1月のこのインタビューはこちらから、あるいは出版物全体についてはこちらからご覧ください。