「同軸アンテナモジュールとスマートフォンの新世代が登場するたびに、5Gパフォーマンスの潜在的可能性の実現が近づいています」と、モレックスのマイクロソリューション部門コア製品担当ディレクターであるスティーブン･ドリナン氏は述べています。「当社の新たな5G25コネクターは、モレックスが、同軸・アンテナ設計、高速コネクティビティ、および大量生産における数十年の経験を応用して、シグナルの安定性、堅牢なパフォーマンス、および高速アセンブリーの水準を高めながら、5Gの高周波数をサポートしていることを示す最新の例です」。

モレックスが最近実施したモバイルデバイスの未来に関するグローバル調査によると、調査対象者の82%が、5年以内またはそれより前に消費者がスマートフォンで5Gから大きなメリットを享受できるようになると考えています。調査回答者は、超高速5G（ミリ波など）を、コンスーマ向けスマートモバイルデバイス製造での画期的飛躍を促進する主要テクノロジーとしてランク付けしました。モレックスは、高度な5G同軸基板対基板用コネクターの主要サプライヤーであり、同軸アンテナモジュールとモバイルデバイスの主要開発者との革新と協働のレガシーによって強化されています。

5Gミリ波アプリケーションに最適な小型サイズ
モレックスのフレックス対基板用RFコネクター5G25シリーズは、過酷な環境条件からの保護を提供する省スペースソリューションで高速データ伝送をサポートします。5G25は、シグナルピッチ0.35mm、嵌合高さわずか0.6mm、ボディ幅2.5mm、長さ3.6mmと小型で、プリント配線板（PWB）設計の自由度を高めます。さらに、5G25を使用することにより、RFアンテナモジュールとモバイルデバイスの設計者はRF信号と非RF信号を組み合わせることができるため、追加のコネクターの必要性が減り、スペースとコストをさらに節約できます。

業界をリードするシグナルインテグリティ パフォーマンス
5G25は、優れたシグナルインテグリティを確保するために、同軸端子とコネクターシールドの両方を包含する完全な電磁干渉（EMI）シールドを特長としています。リセプタクルとプラグにセンターシールドイン コンタクトを採用することで、各列を絶縁し、全体的なシグナル整合性の安定性を高められます。さらに、モレックスの完全シールド設計は、クラス最高の遠方界利得パフォーマンスを実現し、5Gアンテナをトランシーバーの残りの部分に接続するのに理想的です。

迅速で信頼性の高い組み立て用に設計
モレックスのフレックス対基板RFコネクター5G25シリーズは、誤嵌合を防止する優れた「クリック感」により、迅速でトラブルのない組み立てを容易にします。さらに、この超小型コネクターは、信頼性を高め、組立オペレーターまたは自動組立機への負荷を最小限に抑えるため、堅牢な剥離力を備えています。

グローバルコラボレーションがイノベーションを促進
モレックスは、同軸・アンテナ・高速伝送通信の専門家で構成されるグローバルチームを編成し、重要な電気的・機械的・環境的要件のバランスをとることで、5G25の開発を促進しました。米国と日本を拠点とするエンジニアは、世界的な同軸アンテナモジュールメーカーと共同で、コンセプト開発、高度なシミュレーション・テスト、迅速な設計の反復を行いました。モレックスの社内5Gテストチャンバーを使用することで、チームは最適なシグナルインテグリティ パフォーマンスを達成し、2週間で設計コンセプトを確定できました。

モレックスは、お客様第一主義に基づき、数か月以内に動作する試作品を迅速に設計・提供しました。これは、アプリケーションの仕様を満たすために必要な厳しい機械的パフォーマンスとシグナルインテグリティ パフォーマンスを考慮すると、素晴らしい成果です。大手スマートフォンメーカーの信頼できるアドバイザーとして、モレックスはその後、月産500万個のコネクターを生産するために生産量を増やしながら、お客様固有のニーズに対応するためにコネクターを改良しました。革新的な5Gの市場参入戦略を加速させる上で、グローバルな協力体制と初期のお客様エンゲージメントが重要であることが証明されました。

モレックスのコンシューマー・コマーシャル ソリューション
重要な接続を提供するモレックスのレガシーは、5G、ミリ波、同軸、シグナルインテグリティ、アンテナ、電力、カメラ、およびディスプレイテクノロジーにおける実証済みの専門知識によって、モバイルデバイスのエコシステム全体に広がっています。モレックスは、高精度、大量生産、および小型化により、市場のダイナミックな需要に対応しながら、主要なモバイル機器メーカーとそのサプライヤーに現在入手可能なコネクターの中で最小、高密度、最先端のコネクターを提供しています。