メインコンテンツにスキップ
画像

イノベーションのコミットメント

「イノベーション」は、今日のビジネス環境やテクノロジー環境で頻繁に飛び交う言葉のひとつです。MITのエドワード・ロバーツ教授は、ベストセラーの著書「Innovation: Driving Product, Process and Market Change」で、良好なイノベーションを達成するためのインサイトを提供する記事を編集しています。多くの学者、ビジネスリーダー、テクノロジストは、イノベーションが経済的成功の中心にあると確信しています

イノベーションが起こらない理由は?

ベストセラー書「The Innovator’s Dilemma」の著者であるクレイトン・M・クリステンセン氏は、企業でイノベーションが失敗する過程と理由を探っています。同氏が語るには、非常に多くの場合、企業の役員が悪い決断をしたからではなく、むしろ良い決断をしたからであり、何十年もそのような企業を成功に導いてきた良い決断と同じ決断をしたからだとのことです。(「イノベーターのジレンマ」は「正しいことをやるのが間違ったことであること。)

同氏は、「崩壊的イノベーション」という言葉を生み出した人物として広く知られています。崩壊的イノベーションとは、新しい市場や価値のネットワークを作り出し、ひいては既存の市場や価値のネットワークを崩壊し、確立された市場を牽引する企業・製品・アライアンスを一掃することになるイノベーションであると定義されます。その例として、サウスウエスト航空、ネットフリックス、ウーバーが挙げられます。

企業文化の役割

画像

モレックスでは、イノベーションへのコミットメントを極めて真剣に受け止めています。単純に言うと、イノベーションとは、具体的な市場の課題を解決することで、顧客に価値を提供するユニークな製品を実現する当社の能力の原動力です。

当社のイノベーションに対するアプローチは、当社の企業文化の柱となっている2つの原則に基づいています。それは、謙虚さと尊敬です。人間性を保ち謙虚であることは、知的に誠実であること、すべての回答を知っている個人は誰もいないと認識することを意味します。そして、自分の長所、限界、貢献に基づいた正しい自己肯定感を持つことでもあります。謙虚であれば、賢明で、人の意見を聴く意欲を持ち、オープンな姿勢でフィードバックを受け入れることができます。

尊敬と謙虚さは表裏一体で、誰にでも誠実に、尊厳を持って、繊細に接することに繋がります。様々に異なる視点、経験、態度、知識、スキルを尊び、ダイバーシティ(多様性)の力を活用することでもあります。常に互いに示す尊敬の念が、誠実で、協力的な環境を築きます。その環境では、誰もが自由に自信を持って共有し、アイデアや意見を問い直し、ひいては本物のイノベーションを培うことになるのです。

イノベーションとはチームワーク

世界中の数千名というモレックスの従業員にとって、イノベーションとはチームワークです。私たちは、世界中からチームメンバーを集めて、卓越した異業種チームを組むことが多々あります。それは、新しいアイデア、新しいテクノロジー、新しい製品を常に探し求める個人から始まります。イノベーションチームには、様々な背景を持つ(電気系、機械系、化学系など)エンジニアたちや、試験の専門家、製造や運営の専門知識を備えた人々なども含まれます。

画像

モレックスは今後も、革新的製品が評価され、各賞を獲得する企業であり続けます。例えば、当社のLumaLink光トレースケーブルアセンブリーは、2020年のLightwave Innovation Reviewsで業界随一であると評価されました。Lightwave Innovation Reviewsとは、光学ネットワークに適応できる卓越した製品・サービス・テクノロジーを認めるプログラムです。

モレックスはまた、Autonomous Vehicle Technology(AVT)誌の編集者が選ぶコネクティビティ部門のACES賞を2年連続で受賞しています。この受賞は、テレマティクス制御ユニット(TCU)を段差のない隠れたデザインでアンテナに統合する次世代のソリューションが評価されたものです。AVT ACES賞の受賞者は、編集者・業界の専門家・読者の意見に基づいて評価され、選出されます。車両の自動化、コネクティビティ、電化、モビリティサービス(ACES)の分野での、その年の最も革新的なテクノロジー・製品・サービスのみが選考対象となります。

シカゴの西の郊外にある小さな地元の企業から、世界有数のコネクター企業へと成長したモレックスは、顧客が現在直面している課題の解決を重視しつつ、イノベーションのレガシーを築いています。モレックスの従業員は、イノベーターとして認識されることを誇りに思っていますが、謙虚さと尊敬に基づく文化を育むことに最も喜びを見出しています。この文化が今後も革新的な成功へと導き、当社が「未来を作る」ことを可能にしているのです。