産業とアプリケーション
COOのジョー・ネリガンが新CEOに就任
電子ソリューション業界を牽引する世界的メーカーであるモレックスは本日、最高経営責任者のマーティン・P・スラークが、勤続42年で11月に引退することを発表しました。スラークは当社を大きな成長、さらには2013年のKoch Industries社によるモレックスの買収で指導的な役割を果たしました。スラークがCEOを務めた13年の間で、モレックスの収益および利益は2倍以上に成長し、世界の従業員数は27,000名から46,000名へと拡大しました。彼のビジョンと収益性の高い成長を重視した経営方針のもと、モレックスは12件以上の戦略的買収を行い、自律運転車やコネクテッドヘルスなどの新市場にも参入しました。
「モレックスでは素晴らしい42年を過ごしました」とスラークは述べています。「最初はKrehbielファミリーで働き、その後Koch Industries社で働けたことは素晴らしい道のりでした。私を支えてくれた家族、友人、そしてモレックスの従業員一人ひとりに心から感謝申し上げます。」
スラークは、2017年にKoch Industries社の役員会の一員として選出されました。Koch Industriesを通じ、今後も役員として新しいテクノロジーのアプリケーションを改善し前進させていくよう努めます。また、Hub Group社やLiberty Mutual Insurance社、Northern Trust社の役員も続けていく予定です。
彼はキャシー夫人とともに長きにわたって、言語的学習障害を持つ学生たちが学ぶボストンのランドマーク・スクールを支援してきました。現在彼は、同校の副校長および財務部長を務めており、今後も関わっていく予定です。
スラークは1976年に英国でモレックスに入社し、以来世界中で様々な経営管理職を歴任してきました。1988年から1994年まではモレックスの極東南地区社長、1994年から1999年までは北米・中南米社長を務めています。その後、1999年から2001年まではエグゼクティブバイスプレジデント、2005年までCOOを務め、その頃から次期CEO候補とみられていました。
2003年には、シンガポール政府から、同国のビジネス・工業・テクノロジー・化学の発展に貢献した国外の人物に与えられるPublic Service Medalを受賞しています。
モレックスの最高執行責任者ジョー・ネリガンがスラークの後任としてCEOに就任します。「マーティンの多大なる貢献に感謝したいと思います」とネリガンは述べています。「モレックスの成長は彼のビジョンとリーダーシップの賜物であり、この業界で最大かつ最も尊敬される企業の一つになることができました。スラークさんの今後のご多幸を祈ります。私は、この新しい職務に就きチームを率いていくことを非常に嬉しく思っております。今後ともモレックスの利益性豊かな成長を促進していくよう務めてまいります。」
ネリガンは、製品エンジニアリング部からモレックスでのキャリアをスタートしました。2年間夏季にインターンとして勤務した後、1986年に正社員として入社しました。彼は、エンジニアリング、製品管理、営業でいくつかの役割を務め、その後、2002年にグローバルコマーシャル製品部門のディレクターに任命されました。2005年、北米・中南米地域のセールスおよびマーケティングのバイスプレジデントになり、その後、2007年に、グローバルセールスおよびマーケティング部門のデータコムグローバル産業グループのバイスプレジデントになりました。2009年にはグローバルコマーシャル製品部門の、製品開発および商品化担当バイスプレジデントに就任。その後2013年には、シンガポールを拠点とするグローバルコマーシャル製品部門のシニアバイスプレジデント兼社長として3年務めました。
2016年に、モレックスの最高執行責任者に任命され、2017年に社長としての追加の役割を引き受けました。