クリーブランドに本拠を置くPDIは、陸上および水中における深層基盤構造の完全性を評価する品質保証および試験装置を開発しています。過去半世紀にわたり、PDIの製品は100カ国以上の現場で使用され、同社のフラッグシップであるPile Driving Analyzer（PDA）は、高ひずみダイナミック負荷試験およびパイルドライビングモニタリングのゴールドスタンダードとしての名声を博しています。品質とイノベーションへコミットするPDIは正確な結果をリアルタイムで提供します。これは最長10日間かかる従来の試験方法とは大きな違いです。

Pile Dynamics Inc.の社長であるジョージ・ピスチャルコ氏は次のように説明しています。「当社の特許取得済の手法は、より速く、より包括的であり、他の試験方法の半分のコストで完了できます。当社データのすべてはクラウド内に保管され、現場への出張は必要なく、これがさらに時間とコスト、カーボンフットプリントを低減します。PDIは洗練された技術やセンサーをそのソリューションに継続的に追加してきましたが、問題を解決し、当社事業の前進を本当に助けることのできる、モレックスのような、より進歩的で先を見越した接続ソリューションプロバイダーと提携する必要があることは明らかでした。」

品質とイノベーションへの共通のコミットメント
当初、モレックスの差し込み式コネクターにより、PDIは既存のサプライヤーの信頼性と可用性の問題に対応でき、そこからより深いレベルのコラボレーションの段階へと進みました。モレックスのグローバル消費者・商用ソリューション部門シニアプロダクトマネージャーであるダニエル・コッホは、次のように語っています。「私たちにとって最も興味深かった点は、PDIがこの業界における革新者として明確に位置づけられていたことです。PDIは、この業界でこれまで見たことのないような方法でテクノロジーとエレクトロニクスを利用します。」

PDIは要求の厳しい自動車、コンスーマエレクトロニクス、医療、データ・センター業界におけるモレックスの膨大な経験を利用して、厳しい性能要件に応えます。たとえばモレックスは、海面下数十～数百メートルで取り付けられるスプライスコネクターを試験するための人間の介入の必要性を排除し、建築スタッフにはるかに短い時間とコストで試験を実施させます。さらにモレックスは、PDIのサーマルワイヤーケーブルに直接センサーを取り付け、同社の最先端のサーマルインテグリティプロファイラー（TIP）の生産を簡素化し高速化しています。これを行うことにより、PDIは鉄筋ケージの内外でコンクリート品質を評価することができ、テスト結果をセキュアなクラウドベースで瞬時に送信できます。

サプライチェーンの逼迫の中で、記録的な需要に応える
モレックスは、カスタムケーブルアセンブリーの生産を加速させるオートメーションソリューションを開発し、これによりPDIは試作品を迅速に構築し、新しいさまざまな技術を取り入れた新規な製品設計を迅速化します。モレックスのケーブルアセンブリーは、初期のプロトタイププロセス、コンセプト設計、開発段階を支援し、クラス最高の生産前サポート、品質チェック、コスト削減サポートを提供しながら市場投入までの時間の短縮に重点を置いています。さらに、モレックスの業界認定製造工場は、初期生産から大量生産、完全自動組立まで、設計製造をサポートします。

コロナのパンデミックの期間中、モレックスはPDIへの支援を拡大し、生産を拡大するための原材料の確保を行うため、グローバルなサプライチェーンの管理、調達、物流の専門家たちを揃えました。信頼性の高いサプライチェーンと業界をリードする接続ソリューションにより、PDIの2023年の販売パイプラインが現在の水準の約2～3倍となり、引き続き前年対比で倍増していくと期待されています。「私たちにとって、モレックスは単なるベンダーではありません」と、ジョージ・W・ピスチャルコ氏は述べています。「モレックスは私たちのビジネスに欠かせない存在であり、私たちが本当に大切にしているソリューションを提供し、期限内に納品するだけでなく、しばしば予定よりも早く納品してくれます」。

モレックスのコンシューマー・コマーシャル ソリューション
重要な接続を提供するモレックスのレガシーは、5G、ミリ波、同軸、シグナルインテグリティ、アンテナ、電力、カメラ、およびディスプレイテクノロジーにおける実証済みの専門知識によって、モバイルデバイスのエコシステム全体に広がっています。モレックスは、高精度、大量生産、および小型化により、市場のダイナミックな需要に対応しながら、主要なモバイル機器メーカーとそのサプライヤーに現在入手可能なコネクターの中で最小、高密度、最先端のコネクターを提供しています。